昭和初めの高度経済成長期が終わった頃からか、我が国での「富を計る基準=お金」と言う風潮が根付いた。
ドイツの哲学者、ショーペンハウエルも「お金は海の水に似ている。飲めば飲むほど喉が渇く」と言っているように、企業も個人もお金儲けに明け暮れている。
それはそれで正しいひとつの経済活動なので、ものを申すつもりは無い。
しかし、それだけで日本は本当に幸せな暮らしを満喫できる国になっているのかどうかが問題だ。
以前にも記述したが幸せ指数において、日本は40位とか50位あたりをうろうろしている。
国民が幸せを感じていないのである。
なぜか?このことを今一度、現代を生きる我々ひとりひとりが考えなくてはならない。
答えはいくつもあると思うが、最も大切なことは、「金儲けを目標」とする生き方から、「豊かな暮らしを目標」とする生き方に変えなければならないということだと思う。
金儲けを第一目標にする輩(ヤカラ)が増えたことによって振り込み詐欺を始めとしたとんでもない商売が横行する。
お金は生活する上において大切であるのは言うまでもない。しかし、お金のその先にあるもの、すなわち、「自分はお金を手に入れてどんな幸せを手に入れたいか?」という人生設計を見つめなおす必要があるように思う。