実例集
錆びにくい反面、“カジリ”やすい(凝着する)と言う難点を持つステンレス。
同様に同じ金属材料同士の摺動部品においても“カジリ”現象は必然的に発生します。
特にボルト・ナットの関係のようにネジ部品等において締める・弛めるを繰り返し行う部品の場合、その凝着までの期間は著しく短いものとなります。
部品寿命の延命には“カジリ”を防止するコーティングが必要となります。
現状の対策 | 問題点 | |
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1 | 油、グリスを多量に塗る |
一度油膜切れを起こすとすぐに“カジリ”発生 無給油雰囲気では使用不可 |
問題解決実例
● before |
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精密樹脂成形にて、金型のガイドピン、ブッシュの摩耗により、金型精度に問題が生じていた。 |
● after |
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滑り性が向上し、かじり現象による摩耗が軽減され、高精度な連続成形が可能となった。 |
● before |
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重要文化財保存目的で使用されるSUS製タイロッドにて、かじりによる動作不良が問題となっていた。 |
● after |
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高荷重下でのかじり現象が改善され、20年間連続で動作中。 |
● before |
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化学プラント、半導体製造装置等で使用されるSUS製ナットにて、締付トルクの低減及び焼き付きが問題となっていた。 |
プロトニクスシステム®Agを採用
● after |
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潤滑性を付与した特殊Ag皮膜により、過去数億個の処理実績を誇る。 |
● before |
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高温下で使用される半導体装置にて、メンテナンス時の取付ボルトの破損が問題となっていた。 |
● after |
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脱着10万回の予備試験をクリアし、累計300万個の処理実績を誇る。 |