2011年9月30日 金曜日
温故知新 その18

何を持って社会に貢献するか?


リーマンショックに続き、ここのところの急激な円高等、我々日本を取り巻く経済環境は過去に例のない非常に厳しい状況を迎えています。


大企業を始め中小企業までもが「海外に拠点を」とざわめいています。


一時期の、「人件費の高騰による中国への進出」と言う「ブーム」的な発想ではなく、今回の流れは切羽詰まった企業の大きな生き残り戦略の一環として捉えられているように思います。


誰の意見を聞いても大半以上の人が「日本にはもう仕事がない」と嘆く意見が蔓延しています。


私個人の意見は、確かに「日本に仕事は残っていない」と言うのは一部うなづけます。


しかし果たしてそれだけでうろたえていていいのでしょうか?


「仕事を造る!」と言う努力を怠ってはいないでしょうか?


戦後の焼け野原の中から立ち上がったときの先人達の力強さはどこへ消えてしまったのでしょうか?


不可能を可能にする先人達の不屈の精神が今の日本の骨格にあるべきはずが、その骨格すら見えなくなってきている現状、果たしてこれでいいのでしょうか?


私はまだまだ国内のものづくりにおいて、困っている問題、解決できない、しかし解決すべき問題は山積みだと思っています。


今一度、原点に戻って世の中にない技術を生み出すバイタリティーこそが現代を生きる我々に求められ、また世界に君臨する技術立国として誇りを持てる骨格とすべきであるように思うのです。


幼い頃、学校の先生を始め、父や祖父からも「日本には資源がない。だからこそ少ない資源を利用して知恵を絞って器用な手先を駆使して世界と戦っていかなければならない」と教わりました。


まさに「温故知新」、私は先人の教えを全うしていく決意です。


そして、世の中にない、世の中の為になる画期的な技術を確立し、世の中に貢献していく、と言う極めてシンプルな生き方を全うします。