CASS(キャス)試験は塩水噴霧試験の一種ですが、塩化ナトリウム溶液に、鉄より貴な金属である銅を添加することでイオン化傾向を高め、さらに試験機槽内の温度を50℃とする非常に厳しい促進試験です。(前回紹介した中性塩水噴霧試験の約10倍の促進効果があるといわれています。)
プロトニクスシステムタフテクトは、旧来からある技術と最新の技術を融合させた技術です。
この多層皮膜構造によって
1.高耐食性皮膜の多層化による耐食効果。
2.多層皮膜間の犠牲防食アノード性による耐食効果
という2つの相乗効果が、耐食性を飛躍的に向上させるのではないか?という仮説をたてました。その結果、中性塩水噴霧試験は良好な結果を得ました。そしてさらに細部にわたる改良と評価試験を繰り返した結果、皮膜構造の異なる2種類の皮膜に絞り込みました。
今回は、最終選考評価試験として、この2種類のCASS試験の結果を報告します。
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