処理実例・評価等
2012年7月24日 火曜日

プロトニクスシステム®の耐荷重性の評価の一つとして、ティムケン試験を用いた評価試験があります。


ティムケン試験は、摩擦面の接触圧力が高く、金属表面などに施した皮膜が破断するような極圧条件下において、皮膜の摩擦面の焼き付きなどの損傷を防止する能力(耐荷重能)を評価する試験です。

 


 例 プロトニクスシステム®NPWの耐荷重評価試験


ベアリング・摺動部品・高温使用関連部品など、耐摩耗性や高硬度、摺動性に特化したプロトニクスシステム®NPWについて耐摩耗性・耐荷重性の評価を行った結果です。


回転リング・ブロックは、無処理品と、一般的に高硬度の特性を活かし耐摩耗性用に使用されているTiN(窒化チタン)コーティングを施したもの、そしてプロトニクスシステム®NPW、ナット・ボルト・機械部品など、かじり防止やシール性、低接触抵抗性、潤滑性に特化したプロトニクスシステム®Agを施したものを用いています。


  耐荷重試験機 :ティムケン製


  回転リング  :ティムケン製ベアリング鋼(A4138)を使用


  ブロック   :焼入れ鋼を使用


  荷重     :36kg(接点部位)

無処理のものが9秒で焼き付くのに対し、プロトニクスシステム®NPWを処理したものは、30秒以上でも焼き付きがなく、高い耐摩耗性・耐荷重を示しています。


また、非常に硬度の高いTiN(窒化チタン)コーティングと比較しても、その効果の差は歴然です。


さらに、皮膜を組み合わせて使用することで、その効果と静音性がさらに向上する事も確認されました。

2012年7月6日 金曜日

プロトニクスシステム®は、皮膜均一性に優れており、複雑な形状にも処理が可能です。


例1) 製 品    :ボルト(直径:ネジ頭φ10mm ネジ部分φ5mm、全長:24mm) 


     処理名   :プロトニクスシステム®NPW 


      指定膜厚 :10μm

 

 各測定位置における膜厚測定結果

 

 複雑形状の細部にまで均一な処理が可能です。

 


例2) 製 品      :パイプ(内径:φ1mm、全長:40mm)


     処理名    :プロトニクスシステム®NPW 


     指定膜厚  :20μm

 

 各測定位置における膜厚測定結果

 
 極めて細い円筒形状にも均一な処理が可能です。

 


例3) 製 品     :パイプ(外径:φ15mm、内径:φ14mm、全長:300mm)


         処理名    :プロトニクスシステム®MAP 


        指定膜厚  :10μm

 

 各測定位置における膜厚測定結果

 
 一般的に処理がしにくい長い寸法の円筒形状にも均一な処理が可能です。

 


補足:測定条件

1.例1
   

 2.例2、例3