社長の声
2011年2月10日 木曜日



先日もこの項でお話しましたが、弊社研究所の基礎は「仮説」→「実証」→「理論付け」という地道な活動で成り立っています。


「仮説」を建てる際には「温故知新」という基本理念が大切と考えています。


しかし、一旦「実証」という項目に移った際には超先端技術の分析機器を駆使します。


「見えないものまで見える走査型電子顕微鏡」や「エスカ」、或いは「解らないものまで解ってしまう成分解析装置」等がその代表です。


この項目では「勘」や「感覚」だけでは実証における信頼性がありません。


徹底的に「数値化」し「比較」することが大切なのです。


そのためには「人間の五感」を超えた最先端分析装置で、「温情なしに」評価する姿勢が極めて大切であると考えています。


たまに私が建てた仮説が、超先端解析機器によって木っ端微塵に潰されてしまうこともしばしば(苦笑)「死ぬまで勉強」ですね。


 

2011年2月9日 水曜日

「最近の若い者はなってない」という意味に始まり、「新人類は扱いにくい」という言葉、よく耳にしますよね?


確かに扱いにくい面もありますし、一般常識からかけ離れた行動を目にすることもあります。


しかし、その前に「その新人類を育てたのは誰?」という議論があまりにも無さ過ぎじゃないでしょうか?


今のお偉い政治家の先生方、また最近新聞紙上を賑わせている「相撲」という我が国の国技に携わる方々・・・。


「悪いこと」「間違った判断」に対して素直に「すみませんでした」と謝れない大人が、多かれ少なかれ今の日本や組織を動かしているとしたら、当然それを見て育つ子供たちの行く末は、誰が考えてもわかるはずです。


「いじめ問題」の根源は、ちょっとしたきっかけに始まり、クラスのボス格の集団が取り巻きの集団を巻き込んで、弱い勢力に圧力をかける「遊び」から始まり、子供であるがゆえに制御が効かず、集団でとことん弱い人間に圧力をかけてしまう。


今の政治家の先生方、堂々と「派閥」を作って勢力争いに勤しんでおられるようですが、その「派閥争い」によって弱者(国民)を泣かせるようなことはしてませんか?


八百長をやっちまったお相撲さん、そりゃあなた方は悪いことをしましたね。


でもそれを管理する相撲協会のお偉いさん方、報道陣に食って掛かる前に、まずは全員頭を丸めて「ごめんなさい」から始めてみませんか?


これらと同様なことが、もし我々中小企業の中で起こっていたら?


間違いなく会社は即刻倒産です。社会に存在する価値は無し!


どれだけ小さな組織であろうと、集団を率いるリーダーは、間違った判断や失敗に対して、例え相手が目下であろうと部下であろうと、きちんと詫びて悔い改めるという勇気と姿勢が大事です!


自分の小さな立場を守るために、頭を下げることもせず、嘘を言い、煙に巻くような態度が、ひょっとしたら今の新人類を作ってしまったのかもしれませんね。


日本古来の「武士道」こそが死語になってしまわないよう、精進せねばなりません。


 そんな中、この7日にアメリカで行われたアメリカンフットボールの最高権威のゲーム「スーパーボウル」で、設置した仮説スタンドの不備で席に座れず、屋外立ち見エリアで観戦を余儀なくされた400人の人に対し、ゲームが終わった翌日の早朝に、コミッショナーであるロジャー・グッデル氏は


「これは明らかに私達の失敗でありその責任を負わねばならない。今週我々は多くの挑戦を行っており、多くの問題に対応していた。しかし、だからといってそれが今回の件の言い訳にはならない」


と謝罪表明を出している。


更に、グッデル氏は今回席に座れなかった400人に対し、来年のスーパーボウルの特別席チケットを提供すると共に、今回のチケットを三倍の価格で払い戻すことも表明している。


グッデルさん、もし興味がおありなら、一度日本の総理大臣というお立場で仕事をされませんか?


報酬は今の三倍をお約束しても日本の国民は全員一致で納得すると思いますよ!


 

2011年2月3日 木曜日



先日、私が普段乗っている車(2002年型、走行距離11万キロ)のアイドリングが不調、


修理工場に持っていくと「ディーラーでコンピューター診断してもらわないと原因がわからない」とのこと、


「その前に、自分で診断してやるわい!」とボンネットを開けましたが、何やらプラスチックのカバーだらけで何がどこについているのかさっぱり解らず・・・。


仕方なくディーラーに持ち込んでコンピューター診断を受けるとわずか5分後に「プラグ上に付いているコイルの不調でした。全て交換しましたので!」とのこと。


なんか「修理できた!」という実感が無いまま帰路につきました。


メカニックさんが直してくれたのか、コンピューターの指示で人が動いて直ったのか・・・。


自宅に戻ると、2年がかりで修復した60年前のバイクのクラッチが切れず、ローにもニュートラルにも入らない・・・。


そこで「仮説」を建てました。


恐らくここ数日の寒さで、クラッチ版の間のオイルが固まって固着しているんじゃないか?


早速、フットブレーキペダルを外し、クラッチプレート点検窓を開け、そこに娘の強力ドライヤーを拝借して熱風を吹きつけること20分、クラッチはきれいに切れるようになりました。


仮説通りにことが運ぶとなんと気持ちのいいものか!


いちいちコンピュータ診断しないと原因のわからない現代車と、ドライヤーひとつで直ってしまう60年前のバイク、私はやっぱり古いメカ、機械式が愛おしく思います。