社長の声
2011年3月3日 木曜日



弊社本社ビルも築50年以上が経過しています。


建築当初大阪市監修のもとで、かなりしっかりした基礎と、規定以上の太い鉄骨構造で建てたために、幸い構造自体は今になってもびくともしないしっかりしたものです。


しかし、永年少しづつ手を加えながら大切に維持してきましたが、ここ数年は内装の痛みや、経年変化、また使い勝手の悪さが目立ってきました。


建て替えの検討もしましたが、昨年「近代工場大改造三カ年計画」の一端として、この本社ビルにも大きく手を加え、「歴史・伝統を守りつつ、斬新な発想で改造する」決意をしました。


その一期工事としてまず、本社二階会議室の改造が先日終了しました。


イメージは「これが会社の会議室?」です。(笑)


弊社は若い社員が多く、その活気と前進する力をイメージして会議室を作りました。


今現在は福利厚生施設の一環として、男女休憩室、ロッカールームを改造しています。


これも勿論「え?これが会社?」と思わせる斬新な発想で作っている最中です。


「ゆっくりくつろげる自宅のリビングルーム」をイメージして作っています。


壁紙や床材は社員の皆さんの意見を取り入れましたが、絶対にはずせないのは「インテリアだけは私に任せて!」と社員の皆さんにわがままを聞いてもらっています。


会議室、ロッカー室、休憩室ともに、「ここが腕とセンスの見せ所!」と気合一杯、暇さえあればインテリア雑誌片手に、何度家具屋さんに足を運んでいることか・・・。



2011年2月24日 木曜日



先日、家内と神戸市中央区にある神戸海岸ビルに立ち寄りました。


表玄関上には「海岸ビルチ“ング」というなんとも風情のある看板が。


中に入ってみると、吹き抜けの合間に6本の立派な御影石の柱が並び、荘厳な雰囲気をかもし出しています。


後に色々調べてみると、1918年に旧三井物産神戸支店として河合活蔵設計の元竣工されたビルだそうです。


大阪市内にも、戦前に建てられたビルが今現在も大切に維持管理されており、休日になると大勢の方が「旧ビル探索ツアー」に列を連ねられている姿を目にします。


近年、最高の建築技術を駆使して建てられたビルやホテルも軒を並べていますが、私は中に入った瞬間の空気感に何か違和感を感じます。


「無色透明無味無臭」と言いますか・・・。


先日立ち寄った海岸ビル、立ち入った瞬間の空気に淡い朱色や、心地よいブルーを感じました。


100年近い年月を重ねる間に、作り手の思いや、訪れた人々の情感がそういう色をかもし出しているのかもしれません。


今を生きる我々に課せられた使命として、「世にない、人にとって有効な新しい技術やシステムを生み出していくこと」と平行して、「偉大な先人達が残してくれた素晴らしい遺産を後世に伝えていくこと」、この両輪を回していくことを決して忘れてはなりません。


 

2011年2月17日 木曜日



日常生活で大変便利で有効な道具に、携帯電話とパソコンがあります。


もし、この二つが無くなったら通常通りに仕事や生活ができますか?


昭和30年代生まれの私達なら、何とかこなせるでしょう。かなり不便ですが・・・。


だって、学生時代には公衆電話とレポート片手に頑張ってましたから(笑)


しかし、生まれたときから携帯電話やパソコンに囲まれて育った年代の人たちには「苦痛」以外の何者でもないでしょう。


ひょっとすると仕事や生活が止まってしまうかもしれません。


大切なことは「便利な道具に左右されない」「コンピューターに頼りきらない」姿勢が必要だと思います。


ヘタすると人間としての大切なモラルまで麻痺してしまうこともあるかもしれません。


そう言う私も、待ち合わせに「遅れそうなときは携帯に電話します」って軽率に言ってるなあ。


「待ち合わせ時間は絶対!」という昔のモラルが自分の中で消えていたことに最近気づかされました。