社長の声
2011年3月16日 水曜日



この度、東北地方太平洋沖地震により被災されました多くの方々に、心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復興を祈念致します。


本当に大変なことが起こってしまいました。


何の罪も無い方々が津波に飲み込まれ、命を落とされている現状を見て、信じられない気持ちと悲しい気持ちで一杯です・・・。


今、私達に何が出来るか?無力な私達には何も出来ないかもしれません。でもまず被災された方々に気持ちを寄せることから始めなくてはなりません。


昨日の報道では、大阪など、被災地以外の箇所で電池やカセットボンベ、毛布などが品薄になっていると聞きました。どうかそれらの物品が被災地に向け、送られるものであることを祈ります。


的が外れているのかもしれませんが、私達も電気やガソリンを節約しましょう。少しでも被災地で有効に使われることを祈念して、そう言う心構えで行動する気持ちから始めましょう!


 

2011年3月16日 水曜日



弊社で週1回行っている「新人技術研修会」に、必ず私も参加するようにしています。


弊社の将来を担う新人達の成長度合いを楽しみにしながら参加しているのですが、ここ最近、大変頼もしい光景を目にすることが多く、心強く感じている次第です。


弊社の平均年齢は26,5歳、新人研修会に対象となる社員の平均年齢は22歳です。


その中で、まず目に引くのは、「復習の為」を目的とした中間社員が自主的に全員参加していること、またそれに刺激を受けたベテラン社員も、それを見守るべく参加していること、


また、「私達も技術を覚えたい!」と事務所の女子社員も自主的に全員参加していること、結果、毎週時間になるとほぼ全社員が参加して研修会が行われていることです。


そして何よりも心強く思うのは、「研修中の講師に対する質問」がやけに多いことです。


その質問の内容も、核心をついた鋭い質問が多く、時には講師を慌てさせるようなこともしばしば。


この質疑応答の光景を見て、「本気で知りたい!」と思う新人と「一生懸命育てたい」という講師の思い、そしてこの地道な活動がいつまでも続けることが出来るよう全身全霊を込めてサポートするのが私の大きな責任であると感じています。


「技術立国」として台頭した日本も、半導体、液晶パネルではお隣の韓国に抜かれ、電子部品では台湾に肩を並べられるようになってきました。


ある評論家の方が、「我が国の政府も、韓国に習って製造業を優遇し、開発力と生産力を高める必要がある!」とおっしゃっていました。確かに一理あるとは思います。


しかし、我々中小企業は、いつまでも国に頼るのではなく、自らの道は自らで切り開くんだ!という強い覚悟と信念を持って行動に換えていくべき!と思っています。


 

2011年3月10日 木曜日



私がこの業界に入って真っ先に感じたのは、「職人的な勘や経験でほとんどの技術が成り立っていること」でした。


当時若かった私は、しゃかりきになって「現象を理論で突き詰めよう!」と一生懸命理論武装しようとしていたのを思い出します。


今となっては、理論武装も大切なことなのですが、「勘」や「経験」との絶妙なバランスが必要であると思っています。


当時、そんな私を見た父がよくこう言う事を私に言いました。


「すずめは航空力学を知らないけど上手に空を飛ぶ。流体力学を知らない蛙も水陸両用、人間より優れてる。もしすずめや蛙が勉強しだしたら、とんでもない生き物になる。」と。


その教えの意味は「まず恐れずに飛んでみること、泳いでみること。飛んでみて泳いでみて、いろんな問題にぶつかったときに真剣に勉強して極めること」だと思っています。


遅らばせながら、50を過ぎた2年前、何十年ぶりかの受験勉強の結果、現在大学院に通っています。


「とんでもない生き物」には程遠いですが、この数十年、自分のやってきた技術の基礎をしっかり学術的に解明し後世に残していく為に論文にまとめようと悪戦苦闘する毎日です。


(先日、家内と行った美術館で、恐る恐る学生証を提示してみたら、快く「学割扱い」にして頂けました!家内が1500円、私が1150円、何となく優越感を感じる一日でした)